2008年04月25日

税金とマーケティング

 今年度に入って、役所がらみで、ある業界の付加価値向上支援を手伝うこととなりました。先日もその事業の対象となっている企業に出向いたのですが、なかなかやりがいのある仕事です。というのは、その企業のモチベーションが非常に高く、お手伝いした成果が現れそうだと実感できるからです。

 ところで、ここで少し困った問題が存在します。実はこの事業、もとはと言えば税金が投入されています。取り組むに当り、担当する役所から言われたことは、「モデル企業になってもらった事例をあとで取りまとめ、広く他の企業の参考となるようにしてほしい」ということでした。これは、税金を有効に利用するという観点からは、至極あたりまえなことです。しかしながら、その対象が、今回は「付加価値向上策」なのです。

 実は、経営コンサルの考え方としては、付加価値向上策とは、「すぐれて戦略的」なテーマなわけです。つまり、グローバル競争が進展している今日において、付加価値を高めようとすると、他社以上に優れていたり、他社とは違う何かに取り組まなければなりません。 
 出来るだけ他者が真似できないようなことを考え出し、実行に移す必要があります。これは、マーケティング戦略の基本中の基本です。そのエッセンスを広く同業他社に利用させるような手法を推し進めることは、マーケティング戦略の観点からは全く相容れないことなわけです。

 従ってここに、税金を投入するにはその目的を吟味しなければならない理由が存在すると言えます。今回の事業については、既に片足を踏み込んでしまっていますので、途中で投げ出すわけにはいきませんが、実際に担当してみて気付かされた出来事でした。


posted by のほほん at 22:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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