2008年04月17日

買われる(変われる?)北海道

 先週、窓口に一組の相談者が見えられました。用件は、「北海道の企業を買いたい」というものでした。
 お見えになったのは、首都圏にある本社の社長と、道内にある出先の責任者の方でした。何年かこの窓口で経営相談を担当させていただいておりますが、これほどストレートにこのような話を受けたのは初めてです。

 その社長は言いました。「今、食糧の安全・安心が問題となっている。これまで海外からの輸入に頼ってきたが、今後は万が一のことを考えておく必要がある。日本ではコメは足りていると言われているが、最近の異常気象を考えると今後はそれも怪しくなる。温暖化により関西ではコメが作りにくくなるのではないか。寒いと言われていた北海道が何年か後には稲作適地になるかもしれない。食糧は、間違いなく戦略物資になる。これからは北海道の時代だ」と。
 そして、「北海道で食品加工をしている企業で、後継者がいないなどの理由で困っているところがあれば買収したい」と言うのです。つまり相談というのは、その適当な相手がいれば紹介してほしいということでした。

 こうした話題は、一般的にもあまりあからさまにはならない話です。もちろん私が担当している窓口でもそれほどある話ではありません。また、立場上、正面きって「お教えします」などと言える話でもありません。
 しかしながら、現実問題としては、今、各企業では「世代交代」の時期を迎えているケースが増えております。
 そこで国としても、「事業承継」が円滑に進むよう、側面から支援する措置をスタートさせました。http://www.meti.go.jp/press/20080205003/20080205003.html
 中小企業では、6〜7割が親族への承継となっているようですが、なかなか適当な後継人材が見つからないケースも結構存在します。廃業するのも1つの選択肢ではありますが、従業員が路頭に迷うことにもなりかねません。

 こうした場合、第三者から経営を引き受けてもらえるか否かは、その企業になんらかの魅力があるどうかにかかっています。できるだけ会社の実態を磨き上げ、魅力のある会社に“変われ”れば、結果として“買われ”る企業ということになるのだと思います。
 企業ではありませんが、今、ニセコ地区は外国人に買われる地域となっているようです。オーストラリアからの進出が話題になったりしていますが、実はイギリス人が買っているといううわさも聞いたことがあります。
 問題は、当事者である北海道の企業や人間が、自らの価値に気付き磨き上げようとする意識がまだまだ少ない点にあるのではないかと感じます。


posted by のほほん at 23:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。