電話での話は、「来年度から法律が変わり、全ての企業が対応を迫られていると聞いた。来月中に対応しなければならないので、お宅のコンサルを受けながらでも解決しなければと考えている。」とのこと。
何のことかよくわかりませんでしたが、もしかしたら「日本版SOX法」への対応のことを言っているのかなと思ったものでした。そのあたりを確認しようとしたのですが、「とにかく打合せをしたいので、先生の日程のとれる日を教えて欲しい。飛行機で来て、空港からはタクシーで来て貰えば、旅費は払う」というのでした。
日程については、「調整の上、FAXでお知らせします」ということにしました。そして今朝、国内線の時刻表を確認のうえ、可能な日程をFAXしました。
すると間もなく、息子さんから電話が入りました。「FAXを見ました。父が連絡したようですが、どんな内容の依頼をしたのですか?」と。
「いや、とにかくすぐにでも来てほしい。中身は来られてから打合せしたいということでした」と私。
すると「いや〜、誠に申し訳ないのですが、最近、父の様子が変なのです。取引先に対しても変なことを言い、ちょっと問題になったこともあるのです。今回の話は無かったことにしてください」と言うではありませんか!
お父上である社長さんは、2年前にお会いしたときには既に70歳を超えており、ひょっとしたら認知症になっておられるのかも知れません。私は以前にお会いしたことがある方でしたので、それなりの理解をしたのですが、初めての方から依頼された話がこのように取り消しされる事態が起こることも考えられますので、高齢社会ならではの留意点と言えるかもしれませんね。
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