記事によれば、外食大手が地域別価格を導入するのは初めてだそうです。全国一律価格で営業していたとは知りませんでした。
全国展開しているコンビニなどの物販店ならば、ナショナルブランド品や、そのコンビニチェーンのプライベートブランド品を全国一律価格で販売しても不思議ではありません。
しかし、地域ごとにセントラルキッチンを備え、多分、その地域に応じたメニュー構成や味付けをしているであろう(と私は思っていました)外食チェーンが、全国一律価格ということは、逆に新鮮な驚きでした。
記事では「外食大手」とか「外食業界」と書かれていますが、ハンバーガーなどファーストフード系の外食チェーン店を中心とした話なのかもしれません。もっとも、ファーストフード店に限らず外食産業の合理化はかなり進んでおり、大方の部分を調理済みのレトルト化したものが使用されていれば、日本全国同一商品を流通させることは可能ですので、全国一律価格というのは不思議ではないと言えるのかもしれません。
数年前に聞いた話ですが、今や有名ホテルなどでも、「当ホテルのシェフの味」として提供されている料理の大部分にレトルト品が使われているとのことですので、むしろ“パパ”“ママ”が経営している小さな飲食店のほうが、本当の“シェフの味”を楽しめる時代と言えそうです。
ちなみに、シェフ(chef)はコック、とくにコック長を意味し、コック(kok)は、オランダ語で料理人を指します。
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