2007年06月11日

コムスンとマスコミ

 コムスンの事件が、連日、新聞やテレビ等で取り上げられております。今日の昼食時にも、たまたまあるテレビ番組でグッドウィルグループの折口会長を呼んで質疑応答(?)しているのを見かけました。
 それにしても、どうしてあのような番組の作り方になってしまうのか、私にはよくわかりません。司会者のほかに3名ほどの著名な方が出演されていましたが、全体的な構成は、まるで警察の取調べ室における尋問のような光景でした。単なる、“折口バッシング”というような有り様でした。
 多くの視聴者(視聴率)を意識して作った番組なのでしょうが、そこには明らかに「儲け」を意識した制作意図が感じられます。あたかも「儲け主義の介護ビジネスは悪だ!」と裁いているように見えますが、あのマスコミ報道自体も、コムスンのしたこととそれほど違わないのではないか?と思ってしまうのは私だけでしょうか?

 この1週間、視聴者は、似たり寄ったりの光景や論調をマスコミから見聞きさせられました。正直言って、コムスンの名も折口会長の顔も、皆、飽き飽きしていると思います。
 優秀な人たちがこぞって入社しているマスコミ各社であるはずなのに、なぜもっと建設的な番組制作ができないのでしょうか?
 先日も書きましたが、私は決してコムスンの弁護をするつもりはありません。むしろその逆で、コムスンの犯した“犯罪行為”は、しかるべき処置を受ける必要があると思っております。
 私が問題にしたいのは、なぜこのような“事件”が起こるのか?他の業者は皆、清らかに(?)運営できているのか?そもそも今のような低賃金で質の高い介護を維持し続けられると考えるのが、果たして正しいのか?
 …こういった視点から、真実を追究するマスコミの姿勢がなぜもっと前に出てこないのか?ということなのです。

 実際に、私の相談窓口にも、介護に携わっている方が何人も相談に来られております。それは、経営者の場合もあれば、資格を持って勤務されている方の場合もあります。
 昨年には、ある医療法人の介護施設に勤務されている方が、「自分はまだ待遇がよいほうではあるが、今の給料を考えると将来子供を大学にあげたり、家を建てることは困難と判断した。介護の仕事は好きだが、背に腹はかえられないので、辞めて違う仕事をしたい」と相談に来られました。
 身体を張って大変な業務をこなしておられる介護関係者の方が、せめて人並みの収入を得られたうえで、事業者が「儲けすぎ」ているのなら、それはその方向から検討が加えられるべきでしょう。

 しかし、少なくとも私が知り得ている現実は、とてもそのような生易しい状態ではなく、真に善意ある人々の頑張りによってやっと維持している、否、維持しきれない状況だからこそ、コムスンのような問題が発生したということだと考えます。
 コムスンの事件をきっかけに、「これからの高齢社会をどう乗り切っていくのか」についての真剣な議論が巻き起こることを望みます。心あるマスコミの皆さんには、そうした建設的な番組作りを切に願うものです。


posted by のほほん at 23:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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