2007年03月09日

堆肥の商品化

 今日の日経新聞北海道経済面に、農業施設設計・施工の会社が農業生産法人を設立し、有機農産物の生産に乗り出すとの記事が掲載されました。肉牛肥育や養豚も行い、糞尿を自社で堆肥にして自社農園で使用する「ゼロエミッション」農業を目指すとのことです。

 実は一昨年から昨年にかけて、家畜糞尿を堆肥から更に「有機質肥料として販売できる商品にしたい」という相談を立て続けに受けたことがありました。
 畜産農家からは膨大な糞尿が排出され、その農家自体でも堆肥にして使いますが、使い切れません。そこで、それを商品化し、畑作農家等へ販売できればと多くの企業がチャレンジしておりますが、今のところスムーズに行っているという話を聞いておりません。

 肥料は、「肥料取締法」により「特殊肥料」と「普通肥料」に分類されています。このうち「特殊肥料」とは、農林水産大臣が指定した米ぬか・堆肥等で、生産・輸入に当たっては届出が必要です(第2条、第22条)。また「普通肥料」とは、特殊肥料以外の肥料で、生産・輸入に当たっては農林水産大臣又は都道府県知事に対する登録又は届出が必要となっています(第2条、第4条、第16条の2)。
 主として普通肥料は、肥料の種類に応じて、農林水産大臣又は都道府県知事に肥料サンプルを添えて登録申請し、サンプルの分析・鑑定等の結果、公定規格と適合していれば登録し、肥料として流通できることとなります。

 堆肥を商品化して(肥料として)実際に流通させるためには、物流コストの関係などから容積を圧縮することが求められます。さらには、実際に農家で散布しやすい形状(ペレット状など)にしないと実用的ではありません。これらをクリアすることは可能なのですが、残念ながらコストが高くなってしまい、農家に買ってもらえません。化学肥料のほうが安く、取り扱いもし易いからです。
 有機質肥料が土壌に良いことは理解されても、経済性が伴わないために、商業ベースに乗りにくいのです。

 多少コストが高くとも、家庭菜園などでの利用は少しずつ広がっているようですが、消費量はわずかです。かくして、家畜の糞尿はいまや“産業廃棄物”として環境問題にもなっております。
 こうした事情を考えると、今日の日経新聞の記事は、一つの解決策を提示するものと言えるのかもしれません。しかし、皆がこのような方法をとれるわけでもなく、未だに頭の痛い問題となっています。どなたか解決できる方はいないでしょうかね?


posted by のほほん at 23:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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