2008年12月13日

負の連鎖

 出張先の車の中で、携帯電話が震えました。マナーモードにしていて気づかないこともあるのですが、今日はすぐ気づき、電話に出ました。
 電話の主は、昨年開業した人でした。彼は事業を拡大しようと、新たな借入を申し込んでいました。ところが昨日、金融機関の面接をうけ、かなり難しそうな話をされたと言います。
 借入を申し込んだのは、たかだか200万円でした。金融機関の担当者は、「経験がない」ことを指摘したそうです。私は驚きました。彼は一年間事業を継続し、決算で一応結果が出ております。それは、大きな利益こそ残せませんでしたが、一応黒字でした。
 開業の際にも、敢えて借入せず、すべて自己資金でスタートしました。確かに経験のない事業でしたが、立派に人を使い、営業は率先して行い、経営をされてきたと私は理解しておりました。

 今回の借入に際しても、私は相談に乗っていました。自分できちんと控えめの事業計画書を作成し、見せてくれました。彼にとっては希望していたことが、幸いにも相手方から申し込まれるかたちで今回の事業拡大のチャンスが巡ってきたものでした。そのチャンスがなくとも、ちょうど拡大するために借入を模索していた矢先だったのです。
 先方から申し込まれたことで、借入額が少なくて済みました。当初は400万円の借入予定でした。人柄も信頼でき、借入希望額も少ないことから、私としては間違いなく借りられるものと思っていたのです。
 それが今日の電話のような状況とのこと。困ったものです。金融危機の影響でしょうか?どうも、そうとしか考えられません。私も10年以上こうした相談に乗ってきておりますので、通常であれば間違いなく借りられるケースと判断していたものです。

 いくら国が中小企業への資金供給を円滑にしようと旗を振ってみても、銀行としては貸せない相手があることは理解できます。しかし、今回のケースはあまりにも慎重すぎる気がしてなりません。金融機関の融資判断基準はどこにあるのか?と疑ってしまうような事態です。
 これでは、経済が益々冷え込むことは間違いありません。企業も新卒社員の内定取り消しまで踏み込み、金融機関も自己防衛に走り、職を失った市民は消費を絞ります。企業は益々売上が落ち込みます。ついに負の連鎖が始まってしまったように感じます。


posted by のほほん at 23:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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