「塩焼きそば」は、“オホーツクのうまいもの”というような触れ込みで、北見市で開発されたようです。
麺に使用しているのは道産小麦、これに北見市特産のタマネギを練りこんでおります。そして一般的には豚肉などを使用するところを、オホーツク沿岸のホタテを使用し、ソースの代わりに用いる塩にもこだわって仕上げられておりました。
徹底的に地元の食材にこだわったものであることはよくわかりました。実際に食べてみて、なかなか美味しいと感じました。地産地消とか、農商工連携とか言われていますが、まさにそうした時流にも沿った新商品だと思います。「オータムフェア」ではたくさんの出店がありましたが、この「塩焼きそば」のブースとあといくつか、特に行列をなしている店があり、その人気ぶりにも納得した次第です。
タマネギと言えば思い出すことがあります。かれこれ10年くらい前だったと思いますが、北見市のJA関連の企業の事業計画づくりをお手伝いしたことがありました。そこでは、ある大手食品メーカーと契約し、レトルトカレーに用いるタマネギの具を製造しておりました。
日本におけるタマネギの元祖的存在としては、アメリカから導入された品種を改良して札幌で最初に栽培された「札幌黄」という品種が有名です。しかしこれは味は良いのですが病害虫に弱く栽培が難しかったそうで、今ではごくわずかしか栽培されておりません。
最近では、血液をさらさらにする機能にすぐれた、その名も「サラサラレッド」なる品種が開発され、健康志向の時流に乗って大きな期待を集めているようです。
タマネギが育つには、蜂などが仲介役となり「受粉」が必要だと知りました。言われてみれば当たり前だとは思うのですが、タマネギが育つ過程を見ていないだけに、タマネギにも「花」が咲くというイメージをもっておらず、とても新鮮に感じたものでした。