2008年07月29日

警察官に追われた話

 まず最初にお断りしておきますが、これは私のことではありません。最近、住宅建築や土木工事の大手建設会社(いずれも頭文字はK社)が破綻し、また、冷凍食品の分野でも名の知れた会社が民事再生法を申請するなど、道内経済界にも暗雲が垂れ込め、なかなか「笑える話」がない状況です。
 何か面白い話はないかと考えていてふと思い浮かんだのが、これから述べる話なのです。
そんなわけで、経営相談に関連した話とは違いますが、この6月に聞かされた話を書きます。

 ある妙齢のご婦人が、自転車に乗って職場へ向かっていました。信号が赤になったため、交差点で止まり、青になったからまた走り出したときのこと。若い男性に呼びとめられたそうです。
「何、この人、ヘンな男」と思い、振り切るように自転車を走らせると、その若い男は必死の形相で追いかけてきて、ついに止められたそうです。
 そして、やおら警察手帳を目の前に突き出し、「その自転車は誰のものだ?」と尋ねたとのこと。そう、若い男性は私服警察官だったのです。
 彼女は当然ながら「私のです」と答えました。すると、「盗んだものではないのか?鍵がついていない」と詰め寄られました。彼女が乗っていたのはN社製の自転車で、サドルを立てるようにすると鍵がかかる仕組みになっているものでした。そのことを伝えても分かってもらえず、急いでいたけどしょうがないので、わざわざサドルを立てて鍵をかけて見せたとのこと。それでその若い私服警察官は納得し、開放されたというのです。

 彼女は急いで職場に向かいました。しかし、どうにも気持ちが治まりません。腹立たしくて悔しくて、職場とは別の方角にあるススキノ交番へ怒鳴り込みました。
 「これこれしかじかで職場に急いでいたところ、大衆の面前で追いかけられ止められてドロボー呼ばわりされた。おまけにこの様な鍵の自転車があることもわかっていない!もっとちゃんと教育しておけ!・・・」とまで言ったかどうかはともかく、それに近い剣幕で交番のお巡りさんに噛み付いたそうです。
 中年のお巡りさん曰く「すみませんねぇ、うちの若い者が大変失礼しました。何せサミットを控え、色々と警戒を強めていたこともありまして・・・」とのこと。
 彼女はそうした出来事を私に訴えながら、「あのアンちゃん警官はテレビドラマの見すぎなのよ。それで、警官になってドラマのように警察手帳を突き出したんだろうけど、あんなにいきなり目の前に突き出されても、とっさには見えないし、何のことかまったく分からなかった。今でも腹が立つ!」と私に訴えるのでした。

 宮本信子という女優をご存知と思います。故、伊丹十三監督の妻であり、「マルサの女」や「スーパーの女」などで主演を演じた人です。
警察官に追われた彼女は、雰囲気としてはちょうどあの宮本信子に似たイメージで考えていただければいいと思います。また、若い私服警察官ですが、彼女を追いかけている場面を私は映画「ターミネーター2」などでアーノルド・シュワルツェネッガーを追いかける警官=ロバート・パトリックの走りをイメージしました。
 シュワルツェネッガーの代わりに自転車に乗った宮本信子がターミーネーター(T−1000型)に追いかけられているシーンです。そして、それに腹を立て、宮本信子おばさん(失礼!)が、交番で中年警察官に文句を言ったという話。
 たとえて言えばそんなイメージですが、これは今でも思い起こすと、私はつい笑ってしまうのです。(本人にとってはまったく笑えない話ですが・・・ほんとうにお気の毒さまでした。)
posted by のほほん at 23:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月21日

スズランの缶詰

 昔、「スズランの缶詰」というものが話題になったことがありました。もう20年くらい前のことです。当時、山口県のある方を訪問することになり、お土産に何がよいかあれこれ考えた挙句、スズランの缶詰を持って行くったことがありました。そのとき受け取った人の顔が今でもうっすらと思い浮かぶのですが、「なんだ、食べ物じゃないんだ・・・」といった失望の色をしていたものです。

 確かに、受けとってもあまりうれしいものではなかったようにも思います。
 それはともかく、先日、これと非常に良く似た商品開発をしている人が相談にこられました。現在開発中ということもあり詳細は明かせませんが、場合によってはスズランの缶詰の技術に抵触しないとも限らないような内容でした。
 事前に電話相談を受けたのですが、「話だけではわからないから是非実物を拝見したい」と伝え、持参してもらいました。
 その人が到着するまでの間に、スズランの缶詰は特許になっていないかネットで確認したところ、10年ほど前に特許出願されていますが、みなし取り下げとなっている感じでした。

 さて、ご本人が窓口に開発中の新商品を持ってこられました。案の上、極めて似た感じのものでした。そこで、スズランの缶詰の話をし、念のため、弁理士にきちんと調べてもらうよう勧めました。
 そこまでは良かったのですが、なんと相談者から泣きつかれたのです。「この材料代を負担してもらえないか・・・」と。
 実は一度開封すると元には戻せず、結局その分は捨てるしかないというのです。これまでにも散々失敗を繰り返し、かなり出費がかさんでいるようでした。

 「是非、実物を・・・」と要望した手前もあり、また、費用といってもその人の足代程度だったことやあまりにも気の毒に感じたこともあり、つい払ってあげることにしました。
 毎回こんなことをしていては、こちらの身が持たないのですが・・・相談に乗るのにも覚悟が必要ですね。
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2008年07月15日

環境問題の裏側

 北海道洞爺湖サミットは、地球温暖化問題に関し「2050年までに温暖化ガス排出量を50%削減する目標を全世界で共有するよう求める」として、9日に終了しました。これをどう評価するかは意見の分かれるところですが、残念ながら「大幅な前進」とは言えないでしょう。
 ところで“地球温暖化”は、いまや環境問題の中心的テーマとなっています。しかしその大きな原因が果たしてCO2によるものかどうかは怪しいという議論もあるようです。 
また、1週間ほど前の新聞(確か道新)で見かけたのですが、「ここ数年のデータでは、地球はむしろ冷却化している」などという情報もありました。

 そして今、たまたま『ほんとうの環境問題』池田清彦・養老孟司 著 新潮社 を読んでいるのですが、この本では「環境問題には流行がある」として、これまでに大気汚染(公害)、ゴミ問題、フロンガス、環境ホルモンなどが取り沙汰され、今は温暖化ガスを問題としているとの指摘がありました。
 確かに“フロンガスがオゾン層を破壊する”と騒がれた記憶が残っております。北海道上空のオゾン層がとくに危ないといった話もあり、個人的に気になった時期がありました。これも、ほんとうにフロンガスが主たる原因なのか怪しいといった論もあるようです。
 また、ペットボトルなどのリサイクルについても、異を唱えている人もおります。こうなってくると、「経済成長をすべて止めることが最善の策だ」といった笑えない理屈も出てきそうです。

 CO2を出さないために、クリーンエネルギーを利用しようということも盛んに言われています。今夜の某TV局の「報道ステーション」という番組でも、風力発電の話題が取り上げられていました。風車から300〜400m程度の地点で暮らしている人たちに健康被害が見受けられるとのことです。
 始末が悪いことに、皆がその影響を感じるわけではなく、個人差があるのだそうです。原因は風車が稼動したときに発する“低周波”とのことですが、有効な解決策は今のところなさそうです。

 ところで、先の『ほんとうの環境問題』で、なるほどと思ったことがありました。それは、「カラスが有機物の循環に役立っている」という説です。私は以前、子育て時期のカラスの巣の付近を気づかず散歩していて襲われた経験があるだけに、カラスは嫌な存在と感じていました。
 しかし、カラスは昼間、海辺などで有機物のゴミを漁り、夕方は山に戻って糞をすることによって有機物の循環に貢献しているのだそうです。これにより、例えば東京湾の富栄養化を防ぐことにも役立っているというのです。こうした視点はとても斬新に感じました。
 このように、環境問題の裏側、あるいは周辺には、さまざまな見方や意見があります。しかし、少なくとも地球にとっては、だんだんとよくない状態が進行しているのは確かなように思います。
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2008年07月07日

サミットと合意文書

 今日から3日間、北海道洞爺湖サミットが始まりました。今回で34回目だそうです。一方で、これに反対する世界のNGOや市民グループ等のデモも盛んになっているようです。札幌市内も大通周辺を中心にテロなどへの物々しい警戒態勢が敷かれました。
 先週の金曜日、私も仕事に行く途中の交差点で首脳の送迎を想定した交通規制にあい、5分ほど待ちぼうけを食わされたものです。私自身は徒歩でしたので、5分程度で信号を渡れたのですが、車両はそのまま待機させられていました。車両の通行を許可すると、首脳送迎の車列を追いかけるなどして事件が起きる可能性があるということなのでしょう。

 それはさておき、今夜のテレビ番組「NHKスペシャル」では“環境”をメインテーマとしたサミット合意に向けて、各国首脳の交渉を裏で支える“シェルパ”と呼ばれる人たちの攻防が報道されていました。
 昨年のドイツ・ハイリゲンダム・サミットでは、「CO2排出を2050年までに半減させることを真剣に検討する」という合意が示されました。今日の洞爺湖サミットの経過では、ほかのTV局報道によると「…重要な問題であると信ずる」といった表現が出ており、福田首相の意向とされている“実際に数値目標を示した合意”まで漕ぎつけることができるか微妙のようです。

 ところで、こうした合意文書の表現に関するこだわりは、国(民族)によってかなり違いがあるのかもしれません。それは、国際貿易における契約書において、条文の解釈にはかなりお国柄があるとの話を聞いたことがあるからです。とくに英米法と日本における法律へのとらえ方には大きな差があるようです。
 契約書の条文に「完全合意」という条項が盛り込まれることが多いようですが、日本国内での契約書では、多くの場合、「本契約に記載のない事項については別途協議するものとする」といった表現が盛り込まれるようです。しかし、英米法における契約書では、「完全合意」と書いた以上、「そこに書かれていないことは全て交渉の余地もない」という解釈となるのだそうです。
 実際には交渉の際に気付かなかった事項でさえ、一旦契約に合意し調印した以上、「交渉したが合意しなかった」とみなされるのだとか。「契約」や「合意」ということに対する捉え方の“厳しさ”が違いますね。
 こうした“文化(?)”を持つG8の国々を相手に、7月9日にはどのような“合意”が表明されるのか、非常に興味深いものがあります。
posted by のほほん at 23:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月01日

趣味と(非)実益

 先日、ある方から創業の相談をうけました。昨年は創業意欲が下火だったような気がしますが、今年は少し回復してきたように感じます。

 さて、先日の相談は、「趣味と実益」を狙ったような話ではあるのですが、実のところ、とても「実益」は伴いそうもないプランでした。その方は碁や将棋が好きで、かなりの腕前のようです。近々定年を迎えることから、趣味を活かして開業したいという訳です。しかし、碁会所のような「場」を提供するのに、家賃が数十万円もかかる想定となっていました。いったいいくらの料金をとって営業するのか尋ねたところ、1人一回数百円とのこと。
 それではとても採算はとれません。第一、趣味で碁を楽しむ「場」は、区民会館のようなところでほとんど只で参加できるサークルがあちこちにあります。

 そのことを告げると、「実は、飲食店も併設する」とのこと。しかし…その方は飲食店経営の経験があるわけでもなく、そうした業態で働いたこともないのです。さらに驚いたことに、「2000万円ほど借入をしたい」と言われました。
 仮に設備資金として7年返済にしたとしても、月額24万円程度プラス金利の支払いが必要です。制度融資を利用しても元利あわせて28万円位の金額になり、ほかに40万円ほどの家賃がかかります。

 その方のビジネスプランでは、一応飲食の売上も見積もられていましたが、立地からしてもそう順調にお客さんがくるかどうかはとても怪しいのです。私は収入見通しを半分にし、借入も大幅に削ってでもやれるようなプランに修正するよう勧めました。
 しかし、その方は、「なんとしても2000万円借りたい(無担保で)」と言って譲りません。決して、創業を否定するものでもなく、私としてはなんとか応援したいと考えてはいるのですが、それにしても勇ましい人もいるものです。
 「趣味と実益」狙いが、「趣味と非実益」にならなければよいが…と祈るばかりです。
posted by のほほん at 22:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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