2008年05月09日

50歳の前と後

 先日、愕然としたことがありました。50歳以上とそれ以下の年代との違いをまざまざと見せ付けられた調査結果に出会ったからです。それは、日経BPコンサルティング社が実施したブランドイメージ調査「ブランド・ジャパン2008」の結果でした。
 この調査は、2007年11月6日から12月3日までの間にインターネットを通じて行われました。消費者に尋ねた「コンシューマー市場(BtoC)編」と、企業人の目線で評価を尋ねた「ビジネス市場(BtoB)編」で構成され、コンシューマー市場編では千ブランドを対象に回答者に16のイメージを示し各ブランドのイメージに当てはまると思うものを選んでもらうという方法で実施したところ、33,860人から有効回答を得たとのことです。また、ビジネス市場編のほうも17,412人の有効回答があったそうです。
 概略は下記のURLで見ることができます。
http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/release/bj080418.html

 ところで、私が驚いた内容は残念ながら上記では示されておりません。4月18日付けの日経流通新聞に掲載されていたのですが、“世代別の総合力ベスト10”というデータでした。
 それによると、29歳以下、30歳代、40歳代における総合的なブランド力の1位と2位は、いずれも任天堂かスタジオジブリとなっていたのに対し、50歳以上における1位はトヨタ自動車、2位はシャープでした。
 さらに50歳未満の世代における3位以下のブランドとしては、ディズニー、ニンテンドーDS、モスバーガー、日清食品、ipod、カップヌードル、ウィキペディアなどであるのに対し、50歳以上での3位はソニー、4位はパナソニック、5位は任天堂、6位はホンダ、7位はナショナル、8位はキャノンといった具合です。つまり、任天堂がかろうじて5位に入っているほかは、自動車メーカーか家電メーカーに集約されていると言えます。
 これを見て、50歳を境に、明らかに“見えない壁”のようなものが存在していると感じたのは私だけではないと思います。

 昨年11月の調査時点で50歳の人というのは、昭和32年生まれにあたります。従って50歳以上の人達は昭和32年以前に生まれた世代ということです。昭和31年の経済白書では「もはや戦後ではない」ということが述べられたとのことですが、50歳以上の人達は戦後の復興期に生まれその後の高度成長期を経験した人たちです。
 大量生産、大量販売、大量消費が当てはまった時代。隣の人に“右倣え”で、“大衆”を対象としたマーケティングが効果を発揮できた時代でした。
 しかしその後、30年くらい前から今日にかけては、価値観の多様化とともに“大衆”を対象としたマーケティングは力を失いました。今回のブランド調査結果は、正にそんな世代間の差が透けて見えたものと言えそうな気がします。


posted by のほほん at 00:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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