2007年09月22日

共生社会

 明日は彼岸の中日。昔お世話になった親戚の家へ挨拶に行こうと考え、電話をしてみました。すると、「明日も明後日も1日中不在」との返事。
 電話の相手は、視力を失いながらも一人暮らしをしている女性です。数年前に夫を癌で失いました。娘さんが近くに嫁いでいるとはいえ、傍からみれば生活上不自由に感じることも多いのではないかと気になります。
 ところがご本人は、明日・明後日は列車で札幌に行くとのこと。実は視力を失いしばらくしてから卓球を始めていたのです。そして、明日は札幌で障害者が行う卓球の全道大会に出場するのだそうです。

 以前に、「目が見えないのにどうして卓球の玉を打ち合えるのか?」と尋ねたことがありました。卓球の玉に小さな金属片が入っており、玉が弾んだときに出る音で、玉の位置がわかるとのことでした。彼女はまた、大正琴のサークルにも入っていて、「日曜日は結構忙しい」と言います。
 自分は視力を失っているばかりか、60代前半で夫にも癌で先立たれたにも関わらず、このように元気に外出されていることが、周囲の私などには心理的に救いとなっております。
 白い杖を突きながら地下鉄の階段を昇り降りする人。手話で話をする人々。車いすでテニスをする人などを見るにつけ、健常者にはできない障害者の能力の発揮に驚きを隠せません。

 先日も、相談窓口に障害を持った方が「自ら開業したい」と言って来られました。「障害者を雇用したら助成金がでると聞いたが…」と相談に来る人は多いのですが、障害者自ら事業を起こす相談は、初めてでした。
 しかし、ハードルは決して低くはありません。ただ、上で述べたように、健常者にはない顕在化された能力もあるわけですから、これをどのように活かすかを考えることが大事だと思います。
 障害のある・なしにかかわらず,誰もが社会の一員としてお互いを尊重し、支え合って暮らす社会を「共生社会」と呼んでおります。そして、国や地方公共団体では、この「共生社会」の考え方に基づいた環境作りを進めていますが、健常者の側も、もっともっとこうした取り組みへの理解を深め、行動する必要がありそうです。


posted by のほほん at 23:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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