2007年09月19日

地方経営者のホンネ

 「だからダメなんだよ!」。窓口相談で言われたことです。声の主は、札幌から車で3時間くらい離れた地域で中小企業を営んでいる2代目経営者でした。
 今朝、窓口に行くと、1枚のFAXが届いておりました。相談したい内容がぎっしりと書かれておりました。9時には相談に来られるとのことでしたので、相談事項のポイントに関する資料を大急ぎでインターネットからダウンロードし、ご本人の到着を待ちました。

 9時きっかりに入ってこられ、あいさつもそこそこに用件を話し始めました。最初は要領を得ない部分もありましたが、なんとか言わんとすることが理解でき、それに対する答えをお伝えしました。ポイントは二つありましたが、二つとも、その会社の事業の進捗状況から考えて、今すぐどうこうできるものではありませんでした。

 そこで、さらにその先に関連が出てくるであろう支援策についても紹介することにしました。当初FAXに書かれていたのは、主にこの3番目のポイントに関する相談内容でもあったからです。
 もう少し詳細を聞きたいとのことでしたので、別部署にいる専門の担当者にも窓口に来てもらい説明してもらいました。その支援策を利用するにあたっての細かな条件を説明している途中で、「だからダメなんだ!…」との発言が飛び出したのです。

 最近の中小企業支援策では、事前に何がしかの計画を届け出て「認定」を受けた上で、具体的な支援策活用の申込みができる仕組みとなっているものが増えつつあります。
 これに対して、今日相談に来られた社長が言うには、「事前の計画認定がなされれば、その後の支援策利用はフリーパスで使えるようにすべき」ということでした。
 今のやり方では、「手間隙ばかりかかって、ちっとも使い勝手がよくない。ぎりぎりの人数でやっている中小零細企業は、そんな余裕があるわけもなく、せっかくある支援策も最初から諦めざるを得ない気持ちにさせられる。門前払い同然の対応の仕方である。」と言いたいようでした。

 その会社は、今年度、ある支援策に応募し採択されたそうです。きっと大変な努力の末に採択を勝ち取ったのだと思います。今は、どんな企業が採択されたかについては、当該役所のホームページで公表されるようになっています。
 社長は「採択結果を見ると、支援策など受けなくてもやっていけると思われる札幌の中堅以上の企業ばかりが採択され、ほんとうに支援が必要な、自分らのような地方の企業は、入り口段階でふるいにかけられたも同然の感じを受ける」と言いました。

 事実、この社長が感じたとおりの意図がないとは断言できない気もします。こういう言い方をすると申し訳ないのですが、以前に「行政関係者の嘆き」ということを2度ほど紹介したことがあり、行政関係者もまた逆の立場で「中小零細企業の皆さん、税金を使う以上、せめて計画は自力で作り、数値の説明もできるようになってね」という思いがあります。
 両者の間に入ってコーディネートするのが私の役目でもあるのですが、思わず出た今日の社長のホンネも理解できるだけに、「私自身もしっかりお役立ちしなければ」と意を新たにさせられた出来事でした。


posted by のほほん at 23:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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