2007年09月16日

生存保険

 高い死亡率の疾患を持つ人に対し、一定期間生存した場合に高額の給付金を提供する保険。通常の死亡保障給付を行う保険商品とは全く逆の発想に基づくものです。この情報は、『経済界』9月4日号に掲載されたもののようですが、私は『経営予測エイジ』9月号で知りました。

 死亡率が高い疾患に対して高額の治療費を個人負担しなければならない場合、たとえその治療費は払えたとしても、生存した場合の継続治療費負担や、健康時のようには働けないことで困る場合があります。生存保険は、そうしたリスクに対応しようというものです。
 但し、このような保険は、今のところ日本には存在しません。生存していて給付が受けられるものに「個人年金」がありますが、この場合も死亡保障がついており、純粋な生存保険とは言えません。

 そもそも保険や個人年金は、基本的に健康な者が加入することになっております。これに対し、ここでいう生存保険は、重病や怪我で就業できない人が、病気や怪我をしてからでも加入できること。また、死亡率が高いほど保険会社は給付総額が少なくて済むことから、保険料を安くできる点など、ほんとうに現状の生命保険とは正反対の性格を持つと言えそうです。

 この「生存保険」を提案しているのは、宮部昭彦さんという方で、現在は外資系生命保険会社に勤務しているそうです。氏によれば、こうした生存保障の仕組みを取り入れた年金については、既にイギリスで発売されているとのことでした。
 生命保険会社にとって少子高齢化が益々進む日本では、既存の商品だけでは市場が縮小していくのは明らかです。
 これまでとは全く反対のノウハウが必要となることから難易度は高いかも知れませんが、生存保険の開発を検討する価値はありそうです。


posted by のほほん at 23:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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