終了後、交流会がもたれました。こちらへの参加は20名ほどでしたが、初めて会う人も結構おり、それなりに意義のある交流ができたと感じております。
そんな中、ある大学教授と話す機会がありました。とは言っても、どうも普通の“教授”らしくないのです。尋ねてみると、以前は民間の会社人間であったとのこと。それが今は「都市計画」を専門とする大学教授に転身されていたわけです。道理で、学者らしからぬ雰囲気を感じたのも頷けます。
その大学教授曰く、「今日は、とても反省させられた」というのです。どういうことかというと、「自分は以前、民間企業に勤めており、その経験を買われて今は教鞭をとっている。しかし十数年も経つと、すっかり学界のなかに安住していた自分に気づいた」のだそうです。
それでいて学生には、「自分を磨き、積極的に自分を売り込め!」などと就職に関してハッパをかけたりしていたことを思うと恥ずかしい」というのです。
今日の勉強会では、地域振興のために「産官学挙げての取り組みが予定されている」ことが示され、ある大学がその枠組みに名を連ねておりました。それは北海道を代表する旧国立大学などではなかったのです。
そして、「反省した」教授も、私立大学に属しておりました。彼は、自分の大学が、このような場面でちっとも存在感がなく、また、そのような努力をしてこなかった(ご本人含め)ことを痛感されたとのことでした。
人間だれしも、安定した環境は居心地がよいものです。企業もそうですが、ついその立場に安住し、イノベーションを怠ります。この教授の反省を我がものとし、私も精進してゆかねばと感じた次第です。