実は1週間前に、札幌市内の某デパートのセールにブラっと出かけたものの、自分の中で想定していた品物と価格の折り合いがあわず、5分もせずにショッピングを止めて帰ってきたことがありました。そんなこともあっての千歳行きだったわけです。
11時半頃に到着しましたが、早速耳に飛び込んできたのは、中国語や韓国語でした。空港の傍ということもあり、結構、観光を兼ねた買い物ツアーで来られているようです。
もちろん、日本人の家族連れも多数見かけました。広い駐車場に只でとめられますし、入場料がかかるわけでもありません。
衣料品・雑貨・身の回り品などに限られているとは言え、100店舗以上もの国内外のブランドの店が集まっているとなれば、レジャーを兼ねた1日がかりのショッピングを家族で楽しむといった過ごし方もできるわけです。
子供の遊び場もありますし、太陽の光を浴びながらモール街を歩く買い物スタイルは、ショッピングセンターやデパートとも違った楽しみ方ができます。
結局私は、靴を2足買ってしまいました。片道は高速道路を使いましたが、その料金を含めても、札幌のデパートで同等の品(ブランドは同じ)を1足買うよりも安かったのです。
アウトレットですから、1年前に発売になったデザインだったりすることもありますが、しかし、ビジネスシューズの場合、それほど変化はありません。もちろんアウトレットだからといって極端に傷がついているわけでもなく、気に入ったデザインがあるか、とくに欲しいサイズがあるかといったことくらいしか問題にはならないわけです。
急いで手に入れる必要がある場合は別でしょうが、特定のブランドについて“掘り出し物を探しながらショッピングを楽しむ”のであれば、デパートで買う理由はなくなります。
高齢者で、遠隔地まで行くのが難しい方であっても、今はネット通販で手に入れることも可能です(靴のように微妙なフィッテングが問題になる品は別になるでしょうが…)。
こうしてみると、デパートの売上が低迷するのは必然とも言えます。ナショナルブランド品を扱っていることが多いだけに、スーパーマーケットよりもアウトレットモールなどの影響を受けやすいと言えます。
どんなビジネスにも言えることですが、環境の変化にあわせて自社のあり方も変化させていくことが求められ、とくにWeb2.0が進展する今後は、ますますそれが必要となります。