ニセコは一大スキーリゾート地でしたが、夏場はこれといった楽しみ方がない状況でした。そこに15年ほど前、オーストラリアのロス・フィンドレー氏が移り住み、’95年よりラフティング(ゴムボートによる川下り)などを始めたことがきっかけとなって、夏場もアウトドアスポーツが盛んな地域となっております。今ではオーストラリア人のペンション等も増え始め、夏冬通して台湾や韓国も含めた外国人観光客の集まる地域となっております。
今回の相談者は、ロス・フィンドレー氏が経営するニセコ・アドベンチャーセンターでも修行していたことがあると言っておりました。
彼は、「まずカヌー一艘から始める」とのこと。これだとあまり初期投資はかからないのだそうです。
しかし問題は、どの程度集客できるかです。今ではアウトドアスポーツを提供している会社はニセコ地域だけでも5〜6社存在するようで、ロス・フィンドレー氏のように最初に始め知名度が高く、体制も整っているわけではないだけに、かなり苦戦するのではないかと思われます。
開業前に、かなりの集客準備を整えてからスタートするようにと、いくつかの方法をアドバイスしましたが、果たしてどうなるでしょうか。
たまたま政府は今日、「再チャレンジ支援功労者表彰」というのを行い、全国から24の個人と組織が表彰されました。
http://www.kantei.go.jp/jp/saityarenzi/hyoushou.html
この中に、北海道からただ1人、坂本さんという方が受賞されております。その方は、自らのアウトドアレジャーのノウハウやネットワークを若い人に伝授し、起業支援などを行ってきた功績を称えられたとのことでした。