2007年06月24日

ジェネリック医薬品

 先日、医薬品卸しの仕事で開業したいという相談を受けました。“ジェネリック医薬品”を中心に扱いたいというのです。
 “ジェネリック医薬品”とは、“先発医薬品”の特許が切れた後に、それと成分や規格等が同一であるとして、臨床試験などを省略して承認される“後発医薬品”のことです。
 医療機関等で保険診療に用いられる医療用医薬品は、約1万3千種類程度あるそうです。そして、新薬(先発医薬品)の開発には、有効性、安全性を確認されてから承認・発売されるため10〜15年かかると言われ、開発費も150〜200億円にもなります。
 このため、特許は通常20年間のところを、医薬品の場合は最大25年間まで認められております。

 医療機関が医薬品を使用した場合、健康保険から医療機関に薬代が支払われますが、その薬価は、国が設定しております。ところが、医療機関が医薬品卸業者から仕入れる価格はこれより安いことが多く、その差額は、“薬価差益”として医療機関の収入となっております。
 国は、約31兆円の国民医療費を少しでも抑えるために、その約2割を占める薬剤費も削減しようと、平成18年度には薬価を1.8%引き下げました。これと同時に、ジェネリック医薬品の普及をもっと促進しようとしております。
ジェネリック医薬品の価格は、平均すると先発医薬品のほぼ半額程度だからです。

 さて、医薬品卸しで開業しようとしている方は、実は現在、ある医薬品卸しで営業をされている方でした。彼が言うには、これまでの医薬品メーカーとの取引経緯もあることから、ジェネリック医薬品をなかなか販売するわけにはいかないのだそうです。
 しかしながら、ジェネリック医薬品は今後普及することは間違いない流れと思われるため、今の会社を離れ、自分で開業することにしたというのでした。

 ジェネリック医薬品を使うには医師の処方が必要ですが、患者の立場でも、医師に向かって「ジェネリック医薬品にしてほしい」とは言いにくい面もあるようです。
 そこで、日本ジェネリック医薬品学会では、「ジェネリックお願いカード」というものを用意しているとのこと。これは、名刺サイズのカードに「私はジェネリック医薬品を希望します」という意思表示の一文を記載したもので、受付時に診察券と同時に提示したり、診察時に医師に提示すればよいとのことです。これらの説明は、次をご覧ください。
http://www.generic.gr.jp/qa.html
 尚、ドイツでは、1993年から医師に対して年間の薬剤費予算が決められるようになったそうです。年間予算を超えると、医師自身が自己負担をしなくてはいけないので、ジェネリック医薬品の処方は10年で4倍以上に増えているとのことです。


posted by のほほん at 23:53| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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