http://www.kantei.go.jp/jp/saityarenzi/061224gaiyou.pdf
これらの中で、私の立場上関係が深く、このブログでも取り上げてきたものは、「再チャレンジする起業家等の支援策」というもので、より具体的には「再チャレンジ支援融資」ということについてでした。
相談窓口には、結構「資金面に苦慮」されている経営者の方が来られますので、この融資にからんだ再チャレンジ支援の動向については、関心も強かったわけです。
今日、たまたま金融関係機関の方が集まった場に出る機会があり、時間の合間に2・3の関係者に取り組み状況を尋ねてみました。
これは、実際に国の意向を受けて貸し出しや信用保証をする現場の方達ですので、「実際のところはどうなっているのか?」が把握できると考えました。
返ってきた答えは、あまり期待できるものではありませんでした。国の意向もわからなくはないが、現場ではかなり判断に迷っているというのが実情のようです。
これまでにも、「それなりに」審査をして融資や保証をしてきたわけですから、「再チャレンジ」の名の下に「何でも有り」のような対応をするわけにはいかないというのです。
結局、これまでの融資基準を「再チャレンジ」の名の下に「どこまで緩めるか」「どこで線引きするか」がはっきりしないということのようです。
目下、具体的な対応策を検討しており、そろそろ「上から降りてくるはず」とのことでした。現場としては、「再チャレンジ」だからと言って際限なく「焦げ付き」が発生することを許されるわけでもなく、また、この制度を「悪用」しようと考える存在に対してどう対応するかが、「まだはっきりしていない」というのが本当のところのようでした。
「再チヤレンジ」などと言われると、どうしても期待してしまいがちですが、どうやら現実はそう「甘くはない(?)」ということかもしれません。