「海苔と醤油とみかんを混ぜると“いくら”の味になる」と、某テレビ番組でやっていたのをご覧になった方もいると思いますが、まさにあの装置でした。
食品メーカーでは,開発する食品の味を実際に舌で吟味(官能試験)していますが、担当者の個人差や体調・気分が官能データの客観性・再現性に影響し、あくまでも主観的・感覚的な結果にならざるを得ません。
この装置は、人間の10倍の識別能力を持っており、苦味、渋味、甘味、酸味、塩味、旨味を科学的・客観的に数値化することができるそうです。光センサーや臭いのセンサーは早くからありましたが、この味覚センサーは我が国で開発された世界初の技術で、日・米・欧で特許を取得(平成8年〜13年)しております。
今回出展していた企業では、この「味認識装置(道内では今のところこれ1台とのこと)」を使い、食品メーカーなどから味の分析の受託を行っていくとのことでした。これにより、よりおいしい食品の開発が進むことが期待されます。