何社か、直接知っている会社も参加していました。そのうちの一社は、それこそ15年くらい以前に、マネジメントゲーム研修を受講された会社でした。後志管内のある港町で水産加工をしている会社です。勉強熱心な社長で、夫人と一緒に研修に来られたのを記憶しております。
当時、主力としていた地場の魚介類の水揚げが減りつつあり、事業の次の柱を何にしようかと悩んでおられたものです。
今日、本当に久しぶりにお会いしてみてびっくり。しっかりと「次の柱」を確立され、堂々と展示即売をされていたのです。地元の歴史や文化を踏まえたオリジナルブランドを確立されていました。商品の価格は、通常の2倍以上のプライシングでした。
社長は、「量は追わない」ときっぱり。「良さを認めてくれた人にだけ買っていただいている」とおっしゃっていました。ブランド化をはかるに際して「ほんとうに良い人のつながりに恵まれてね〜」と社長夫人。名刺からパンフレット、商品の見せ方まで行き届いた出来映えでした。
「最初は、地元の人たちにも馬鹿にされたけど…今は認めてくれている」「皆も、もっと徹底してやるといいんだけどね…。自分も最初、ある人から、これだけの材料と自然と歴史・文化の場所で、良い物が作れないはずがない!と言われたことが理解できなかったもナー」とのこと。「昔、勉強したことは無駄でなかったヨ!」。うれしい再会でした。