それは、私がマネジメントゲームという教育訓練の公開講座をしていたときのことでした。受講者に混じって、体型はいかついのですが見るからに元気がなく、なんとなくアンバランスな人がおりました。午前中の講義を終え、昼食後、その人が近寄ってきて、「私も色々指導していたことがある」と言うのです。
どんなことをしていたのかと尋ねると、「地獄の○○訓練」の教官だったというではありませんか!私がそのときやっていた講座は、どちらかというとそれとは正反対のようなタイプの教育訓練でした。「午前中の講義で、その訓練の悪口を言わなくてよかった〜」と、内心胸をなでおろしたものです。
その人は今はその教官を辞め、目下私の講座を受講しているわけですが、なぜ教官を辞めたかというと、「身体を壊した」とのこと。教育訓練の教官もラクではありません。