2006年10月31日

人間のものさし

 全国の高校で、必修科目の履修漏れが問題となっております。受験に直接関係のある科目に学習時間を多く割き、あまり関係のない科目を学習させなかったということでした。 
 これに関連して、今朝のとあるテレビ番組のレポーターが話していた言葉が印象に残りました。それは、「真面目に必修科目を勉強した生徒は、皆が学ばなかった勉強ができて得したと思えばいい」というものです。
 立場を置き換えれば、仮に未履修がバレずに大学受験に成功した人にしてみれば、「必修科目を勉強せずとも受験に合格できたので得をした」ということになるのかもしれません。
 これに似たようなことは、経営の現場でも多数存在します。否、経営のみならず、この世の中あまねく存在すると言っても過言ではないでしょう。

 そこで思い出すのが、次の言葉です。
「そんかとくか人間のものさし、うそかまことか佛さまのものさし」…これは、1924年足利市に生まれ、1991年12月、67歳で逝去された書家で詩人の相田みつを氏の言葉です。
 人間というものは(私を含め)、何かにつけて「損・得」を意識して生きているなぁとつくづく考えさせられました。
 正に至言だと思います。私はこの言葉を、ある方から頂いた「トイレ用日めくり」で知ったのですが、その日めくりの本日31日のページには、「願(がん)を持ちましょう “願”と“欲望”とは根本的に違います。わずかなお賽銭を挙げて、それも年一回の初詣の時ぐらいで、“家内安全。商売繁昌。お金がいっぱいできますように−”なんてね。こういうのは個人的・私的な欲望です。それをわたしは否定しません。わたしも同じですから。…」と述べておられます。
 これを読んでほんとうに救われた気持ちになるのですが、常日頃、「損・得」で生きている私たちだからこそ、たまには「嘘か誠か」に思いを馳せ、そして「“願”を持つ」ことが大事なのでしょうね。
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2006年10月30日

Windowsとお酒

 パソコン用新型OS「Windows Vista」が、来年1月に発売されるようです。これを動かすハードディスクのメインメモリは最低1ギガバイト、CPU速度も1ギガヘルツが必要と聞き、驚きました。
 つい昨日も知人が、「新しくパソコンを買わなくっちゃ」と言いましたので、「1年くらい様子を見たほうが良いのでは?…」と返しておきました。
 それにしても、Windowsが出現してから(とくにWin95以降)の進歩(?)には驚き通しです。私がパソコンに触れたのは1982年でしたが、その翌年頃の記憶では当時のパソコンのハイスペック品と言われていたもののハードディスク容量は20メガバイトでした。フロッピーも、8インチの片面記憶です。

 Windowsそのものについても、新型が出るたびに機能が追加され、覚えるのも一苦労です。基本的な操作でさえ、同じことをするためのアプローチ方法が大体4通りあります。どれか一つ覚えていれば何とかなるはずですが、他人が自分よりスマートなやり方をしているのを見ると、自分もその方法を覚えなければという脅迫観念に駆られそうになる人も多いのではないかと思います。
 その点、Windows以前のパソコンはシンプルでした。自分がやりたい仕事から発想した使い方ができていたように思います。(ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、当初私は、今は無きSORD社のPIPSを使っていました)
 Windows及びマイクロソフトOffice製品では、まずその操作方法を覚え、それにあわせて仕事をしている感があります。
 なんだか、お酒を飲んでいるはずが、お酒に飲まれているのと似たような錯覚を覚えるのは、私だけでしょうか?
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不可能の対義語

 「余の辞書に不可能の文字はない」と、ナポレオン・ボナパルトは口癖のように言っていたそうですが、今朝の新聞(確か…)で、「不可能の反対語は可能ではない…」という文章を見かけました。今、ブログを書こうとしたとき、不意に思い出し、気になりました。
 そこで、調べてみると、「不可能の反対語は可能ではない。挑戦だ」という言葉を黒人初のメジャーリーガーになったジャッキー・ロビンソンという人が語ったとのこと。
 この、反対語のことを対義語とも言います。そして、対義語と混同しやすい言葉に否定語があります。先ほどの「不可能」に対する「可能」や、「満足」に対する「不満足」と言った言い回しがこれにあたります。

 ジャッキー・ロビンソンの例もそうですが、言葉の使い方として否定語よりも対義語を用いたほうが、新たな発見や行動に結びつき易いように思います。
 数年前に「勁草塾」を主宰されている坂上浩氏のマーケティングに関するセミナーを受講する機会がありました。その際、坂上氏は「“満足”に対する反対語は何か?」と質問され、「それは“失望”である。“不満足”は否定語であり、否定語を用いているうちは有効な対策は浮かんでこない」と述べられていたことを思い出しました。
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2006年10月28日

最新創業事情

 久々に、「創業塾」の講師を務めました。ビジネスプランづくりのアドバイスがその内容です。グループに分かれ、7〜8名の方のプラン作成のお手伝いをしたわけですが、今回はこれまでとはちょっと違った傾向が感じられました。

 ひとつは、比較的年齢層が高かったことです。私が担当したグループは過半数が50歳代以上で、いわゆる「団塊の世代」の方もお二人いらっしゃいました。そのうちの一人はアメリカの大学院を卒業し、ニューヨークなどで20年間のビジネス経験を持った女性の方でした。このキャリアを活かせる仕事ができれば、とのことでした。

 もうひとつは、ネットを活用して収入を得ようという動きです。既に一般的となっている「ネットショップ」というのではなく、いわゆる「情報起業」的なビジネスモデルを考えている人がおりました。以前にも似たようなプランはありましたが、今回ほどはっきりと提示されたのは初めてでした。

 時代の変化とともに、当然ながらビジネスのあり方も変化しつつあります。しかもこの変化は、従来型の企業経営者にとって「戦い方」の変化を迫るインパクトがあるように感じます。
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2006年10月27日

新庄の涙

 野球をよく知らない私でも、今回の日本シリーズは毎試合テレビで見ておりました。多くのファイターズファンが札幌ドームに詰めかけました。私は、ドームには行きませんでしたが、気がついたら「にわか日ハムファン」になっていたようです。北海道人の多くはそうかもしれません。

 3年前、新庄は、「これからはパリーグだ!このドームを観客でいっぱいにするのが夢だ!」と語りました。そして現実にそうなりました。なぜそうなったか?新庄は一人でそれをやろうとはしなかったからだと思います。森本をはじめ他の選手を巻き込み、球団も巻き込み、野球をスポーツとして楽しませるだけではなく、野球をベースとしたエンターティンメントに仕立て上げました。そして、観客はそれに巻き込まれました。新庄は、一人でやったわけではありませんでしたが、始めたのは一人でした。

 その新庄が、満員の観客のなかでの日本シリーズ優勝の涙とともに去りました。残された日ハム選手達は、新庄がやろうと呼びかけたことを引き継ぐ努力をしています。今後、日ハムが野球の成績が振るわない状況となったときにも、選手たちが伸び伸びと野球をやり、観客を楽しませ続けていたならば、新庄の影響力の偉大さを誰もが認めざるを得ないのだと思います。

 コンサルティングにも同じことが言えます。経営のアドバイスをし、コンサルタントの手が離れたあとも、その企業が自力で成果を挙げ続けられるようにならないと本物ではありません。
 新庄はこの後どのような道を歩むのかわかりませんが、いつの日かファイターズの活躍を見てまた涙することがあれば、そのときこそが、新庄の想いが定着したことを示す本物の涙と言えるでしょう。

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2006年10月26日

債権管理

1)売上高40億円
2)総利益3億3000万円
3)売掛金3億3300万円
 これは、今日訪問した会社の直前期の決算概要です。皆さんなら、1)と2)からすぐ「利益率が低いな」とわかりますね。そして3)を見て、当然、「これは大変だ!」と思うはずです。ところが、
4)売掛金のうち約1億4000万円が2年以上回収遅延 となっている債権だったとしたらどうでしょうか? 「そんな馬鹿な!」と考えるはずです。でも、これは実際にあった話です。
 当然、お金は足りません。この会社、借入金が長短合わせて約6億円になっていました。
 どうしてこんなことになってしまったのか?社長曰く「昔は景気が良かった」のだそうです。「長年おつきあいしてくれている会社には、早く払えとは言いにくくてね…」。役員を身内4人で固めていますが、一人あたりの役員報酬は月額30万円にも満たない状況でした。
 債権管理の重要性は言うまでもないことですが、それにしてもこの例は、オソマツに過ぎますね。
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2006年10月25日

残念な?相談

 駆け出しの頃、こんな電話を受けたことがあります。
相談者「あのぅ、そちらでは経営のアドバイスをしてるんですよね…」
私  「はい、しておりますが…」
相談者「実は最近、お客の入りが悪くて困っているんです」
私  「どんなご商売をされているのですか?」
相談者「実は、ラブホテルなんですが、先生は詳しいですか?」
私  「えっ、いや、あの、それほどでも…ちょっと残念ですが、お請けでき
    かねますね…」

 何だか急に動悸が激しくなり、頭の中がグルグル…。「頑張ってやってみようか」「いや、やっぱり止めといたほうがいいな…」。そんな想いが駆け巡りました。
 別に悪いことをしているわけでもないのに、とっても焦っている自分がいました。あの頃は純粋だったナー… いやいや、今も自分ではそう思っていますが。。。周りはどう見てるんでしょうかね。。。?
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2006年10月24日

金種が選べたら・・・

 人間、些細なことで困ることってありますね。例えば財布の小銭。皆さんは小銭入れを使っているんでしょうか?私は小銭を紙幣と一緒の財布に入れております。小銭が貯まると重たくなります。それに財布を入れたスーツのポケットが膨らみ、外見も悪くなります。
 地下鉄などで切符を買う際に、自動販売機を使いますね。例えば260円区間の切符を買うとき、私はよく310円を入れます。すると50円玉のお釣りが出るので小銭が減り、ポケットは少し軽くなるからです。
 ある時、同じようにして切符を買いました。ところが、その日ばかりはなんと10円玉が5個出て来るではありませんか! 310円は、一般的には100円玉3枚と10円玉1枚の計4枚を財布から出します。お釣りで50円玉1枚戻るなら希望通りな訳ですが、このときは財布から出した枚数よりも1枚多い小銭を財布に戻すことになってしまいました。
 「この、切符の自動販売機、釣銭の金種が選べたらいいのになァ」と思ったものです。所詮は機械。人間の気持ちなんて察してくれません。
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2006年10月23日

税務と会計

 今日は旅先から書いております。旅と言っても仕事なのですが、出張先のホテルでキーを叩いております。ある中央卸売市場に来て、昼間は卸売会社の会計処理のチェックをしておりました。
 中小企業における会計指導は、長らく税理士さんのお仕事のようになっていました。今も、その状況はほとんど変わりません。しかし、批判をするようで申し訳ないのですが、税理士さんは税務の専門家です。当然ながら、基準となるのは基本的には税法です。
 ところが、「企業経営」という視点から見た場合、税務はその一部にしか過ぎません。何が言いたいかというと、会計は企業経営において、もっと税務面以外も考慮されるべきだということです。すなわち健全経営のために、経営者は会計との付き合い方を見直す必要があります。
 実はこれは、私の発案ではありません。このように主張しているのは、私の近くにおられる、とある税理士先生なのです。ご本人は、「税理士でありながらこんなことを言うから、税理士仲間からはあまり相手にされていないんだよ」とおっしゃっていました。

 例えば「減価償却」ということがあります。これは、税法においては任意となっております。しかし、健全経営を目指す会計指針の観点からは、償却すべきこととなっております。なぜならば、償却資産についてルール通り減価償却費を計上した上で獲得した利益が、会社にとっての真の利益と言えるからです。
 ゴルフ会員権その他有価証券なども、帳簿には取得価額のまま掲載されていることが少なくありません。これらも時価評価ではいくらなのかを正しく見積もり、経営の実態を正しく把握する会計処理が重要なのです。
 もちろん、こうした観点に立って、しっかりした会計処理をアドバイスしつつ、税務面の優遇措置なども十分活用する指導を行っている税理士さんも多いことでしょう。
 むしろ、経営者側が、「今年は利益が出そうにないから、融資を受ける関係もあるので、何とか黒字決算にしといてくださいよ」と、税理士さんに依頼するような意識を改めるべき時代となっていることを認識すべきと考えます。
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2006年10月22日

重た〜い話

 今日は日曜日ですので、経営相談などの話題はありません。そこで、過去に経験した重た〜いお話をひとつご紹介します。
 5年ほど前に、ある設備工事業の会社を診断する機会がありました。社長をされていたのは、身内が経営していて業績が悪化してしまった会社を引き継いで3年目になる人でした。
 その社長は、上場企業の役員を早期退職し、引き継ぐ羽目になったとのこと。決算書は債務超過でした。社長になってすぐさま矢継ぎ早に改革を実行し、単年度黒字を出したそうです。
 2年目に、頑張った社員に報い、また前社長の悲願だったということもあって、自社ビルを建てました。ところが、その直後から業績が低迷し、資金繰りがかなり厳しくなっていました。 

 私が経営診断に行くことになったのは、そんな状況を案じた金融機関からそれとなく依頼されたからでした。社長は、真面目で裏表のないお人柄の方でした。予定時間をオーバーして、夜遅くまでお話を伺いました。
 10日位経ったころ、まとめた報告書を持ってまた訪問し、取り組むべき課題とその優先順位、取り組み方などについて説明しました。社長は当然気づいていたことと思いますが、私は「本社屋を売りなさい」と告げました。先代の社長、そして従業員の長年の悲願を実現できたのも束の間、売却することは、断腸の思いであることは想像に難くありません。
 
 社長は、実行しました。わかっていても踏み切れなかったことが、私の話で“背中を押された”のだろうと思います。本社の売却代金で借入のある程度を返済でき、資金繰りはだいぶ楽になったように見えました。が、業績は相変わらず厳しい状況だったようです。 
 2〜3ヶ月に一度、相談窓口に近況報告がてら来られていました。しかし、昨年の秋以降、音沙汰がない状態が続きました。そして今年1月、忘れもしない31日に、しばらくぶりで顔を見せられました。

 「ご無沙汰していて大変申し訳なかった…実は、正月早々、妻が自殺してしまった…」…これには私も絶句するしかありませんでした。夫人は、社長が先代から会社を引き継いだのを手伝い、会計を担当しておられました。私が経営診断のためにお邪魔した際にもお会いしており、苦しい資金繰り状況のなかでも笑みを絶やさずに頑張っておられたのが印象的でした。
 社長は、「経営状況は低迷しながらも何とかやってこられていた。1月10日には、全社員が揃ったなかで新年の方針を発表する予定であった。その矢先にこのようなことになって…何ともやりきれなく、このひと月間、会社に顔を出していない…」と言うのです。私は、社長が夫人の後を追うのではないかと、とても心配しました。
「会社のほうはなんとかなっているようですから、気持ちが落ち着くまで、もう少し休ませてもらうと良いのでは…」と言うのが精一杯でした。

 3ヶ月くらい経った頃、また社長が来られました。「良かった!生きておられた…」内心ほんとうにホッとしたものです。社長は、「その後、もっと狭いところへ引越した。辞める社員が出ても仕方ないと思ったが、誰一人辞めなかった。逆に、今まで以上に経営のことも考えてくれるようになり、自分の後を引き継いでくれそうな人も見えてきた」というのです。
 社長の表情もだいぶ明るくなっていました。その後半年くらい過ぎましたが、そろそろまた顔を出されるのではないかと、心待ちにしているところです。
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2006年10月21日

女性起業家

 今日、若き女性起業家に会いました。その方は、旅行が好きで海外へもかなり出かけております。外国で出会った衣・食・住のうち、「衣」に関する部分で、日本でも取り入れたいと考えることがあり、起業を思い立ったとのこと。
 さてそれからが大変。ベースとなる衣料を仕入れ、それを加工して付加価値をつけ、ネットを利用して販売しようとしたわけですが、予備知識はまったく無いと言ってよく、ゼロからのスタートでした。
 実際にはまだ正式な開業には至っておりません。本来なら、どんなビジネスを目指しているかここで明らかにしたいところですが、アイデアを誰かに真似されても困りますので、ここでは伏せることとします。
 彼女は、まずベースになる仕入れ先を探すことから始めました。ネットを駆使して、ベースとなる衣料品に関連したキーワードで検索をかけ、出てきた企業先に片っ端から電話をかけたそうです。反応は、冷たいものだったようです。それでも諦めずに探し続け、やっと一社、協力をしてくれるとの返事をいただけた企業が見つかりました。それは四国にある会社とのこと。当方の考えを伝え、何度も電話で打ち合わせたようです。
 そして、是非一度現地を訪問したいと伝えたところ、「あなたの気持ちはよくわかった。来なくてもよいから、旅費となるお金を大事にして、別に必要となることのために使いなさい」と言ってくれたそうです。彼女は今、そのベースとなる衣料品に付加価値をつけるための作業をしてくれる人を探し、打ち合わせをしているとのこと。
 起業するには至極当たり前の努力と言えそうですが、しかし、このようにゼロからでも自らの目標に向けて道を切り拓いていく人が少ないことに気づかされました。オリンピックなどでも日本女性の活躍が目立ちますが、改めてこうした女性たちの頑張りに敬意を表したいと思います。
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2006年10月20日

えっ、もうWeb3.0?

 1999年から2000年にかけて、「コンピューターの2000年問題」とともに、「IT革命」という言葉がブームとなりました。私はそのとき「何で“革命”と言うのだろう?」ということがとても気になりました。
 新聞やコンピュータ雑誌などに「IT革命」という言葉を見かける度に、その答えが書かれていないかと探しまくりました。しかし、私の腑に落ちる説明を見つけることはできませんでした。

 結局、自分なりに考え、出した答えは、「IT革命の本質とは、一般大衆が情報発信により主導権を持つことにある」というものでした。このことは、2000年3月21日に厚沢部町商工会というところで「IT革命の波に乗れ!」というテーマでお話させていただきました。
 私なりの考えはこうでした。「“革命”とは、被支配者階級が支配者階級に替わって権力を握り、社会構造を根本的に覆すことであるからには、ITによってこれに匹敵するようなことでなければ“IT革命”とは呼べないのではないか?」。このような考えに至った背景には、購入した家電製品の修理を依頼した男性が、修理状況にクレームをつけた事件の存在がありました。クレームへの対応がまずく、その家電メーカーの副社長が99年7月に謝罪会見を開く事態となりました。男性は、メーカーの対応への不満を自分のホームページ上に公開し、大メーカーが謝罪に追い込まれたわけです。少し前なら、裁判でも起こさない限りありえない事態だったと思います。

 それから約1年後、ネット検索していた際に「腑に落ちる記事」を見つけました。それは2001年3月3日に静岡商工会議所が行った「ビジネス連座2001 “IT革命の正体。21世紀の姿。”」という対談形式のセミナーの記録に書かれていました。
 そこには、「IT革命というのは“個人がメディアを持ちました”ということに尽きる。それによって多様なコネクションが生まれてきた。これによって、情報がうまれる瞬間に自分が立ち会って、自分がもつ情報を出すことが可能となってきたのである。そうした情報に、個としての直感とか感性がきらめくことになる。」と記されていたのです。やっと、自分と同じような主張にめぐり逢え、とてもうれしく感じたものでした。

 さて、今、「Web2.0」ブームの様相を呈しております。『ウェブ進化論』の著者=梅田望夫氏は、その著書の中で「“ネット上の不特定多数の人々(や企業)を、受動的なサービス享受者ではなく能動的な表現者と認めて積極的に巻き込んでいくための技術やサービス開発姿勢”がWeb2.0の本質だと私は考えている」と述べておられます。そうであるならば、私が6年前にイメージした「IT革命」が、やっと本番を迎えたと言えるのかもしれません。
 ところが驚いたことに、先日「Web3.0」なる言葉を見かけました。「そんなに凄いか?Web2.0 次の“Web3.0”こそが本命だ」というのです。『日経Trendy』11月号の表紙を飾っていたキャッチコピーです。はてさて、どうなることやら…。
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2006年10月19日

妻(!)は強し!

 「母は強し」と言われますが、今日は、ご夫人のお話です。半月ほど前に、「会社をつくり建設業許可をとりたい」という相談を受けました。ご主人が専務をしていた建設会社が数年前に倒産し、今は日雇いで生計を立てているとのこと。もともと技術者で専務とは名ばかりであったが、会社の債務保証をしていたことから一部借金の肩代わり返済をしながら、今日まで頑張ってこられました。
 技術者としての腕がよく、仕事は切れ目なくもらえているのだが、日雇いの身分ではいくらにもなりません。
 できれば自分で会社設立し、建設業許可もとって、もっと良い条件で仕事を請負いたいと考えたわけです。ところがご主人は、倒産会社の役員をしていたことからあまり表に出るわけにもいかず、奥さんが会社を作り、技術者である夫の実績で建設業許可をとれるだろうと考えたようです。
 早速手続きに取り掛かったところ、以前の会社が消滅したため、その会社で取得していた許認可の書類も行方が知れず、その会社でのご主人の経営者としての経験を証明しなければならないという話となりました。お易い御用とばかりにご夫人が法務局へ行ってびっくり、なんと役員登記がされていないというのです。倒産した会社が変更登記を怠っていたので、ご主人がその会社の役員をしていた証明ができないことになりました。そのことを建設業許可を出す役所で説明しても受け入れられず、相談に来られたわけです。
 しかし、私にもどうすることもできませんでした。ご主人は日雇い同然とはいえ、個人事業主の立場で仕事を続けてこられましたので、「あと1年半待てば事業経験5年を満たし、許可申請の権利が生じるから」と言って、もう少し我慢していただくことでお引取り頂いたのです。

 ところが、今日、そのご夫人が窓口に来られ、「許可がとれることになった」とのこと。どういうことか聞いてみると、ご夫人はどうにも納得いかず、その後再度、法務局に掛け合ったそうです。すると、以前に調べた際には現在のコンピュータ化された謄本をもとに「ご主人は倒産企業での役員登記がされていなかった」と言われたのですが、法務局で改めてコンピュータ化される前の閉鎖謄本を調べてくれて、役員をしていたことが証明できることとなったというのです。これをもって建設業許可を出す役所に行ったところOKとなったとのこと。母も妻も、女性は強いですネ。
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2006年10月18日

牛の耐用年数

 数年前に、農業関係者を前に会計のお話をする機会がありました。農業もこれからは企業的経営を目指す必要があるということで依頼を受けました。
 もちろん、個人経営されている農家も、今年はいくら儲かった・・・という話はします。しかし、「本当に儲かったのか?それはいくらか?」となると、結構あやしいのではないかと感じました。
 企業の利益把握においてよく問題になるものに、「在庫」と「減価償却」があります。私は疑問を持ちました。農業における「在庫」の把握はどうしているのだろう?例えば水田の米は、成長しますので先月末と今月末では価値が変わっているはずです。家畜だってそうです・・・などと考え調べているうちに、「牛にも減価償却がある!」ということを知りました。
 農家の方なら皆知っていることなのでしょうが、一般的な企業経営にしか関わりの無かった私にとっては、新鮮な驚きでした。
ちなみに「乳牛の耐用年数は4年、競争馬も4年」です。調子に乗って、「桃クリ3年、柿8年」というが、こうした果樹はどうかと調べてみると、「桃の樹の耐用年数は12年、栗は25年、柿は35年」でした。こんなことを知っても、これを読んでいるあなたには何の得にもならないかもしれませんが。。。
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2006年10月17日

決算公告

 開業しようとされている方から、個人営業でよいか、会社にしたほうがよいか、よく質問されます。5月1日より会社法が施行され、有限会社が設立できなくなりました。新たに合同会社が作れるようになりました。そして、株式会社は作りやすくなりましたが、定款をどのように決めればよいかは、かなり重要です(ここでは詳細は述べきれません)。
 ある事実を公表し、広く一般に知らせることを「公告」といい、以前は定款の絶対的記載事項とされていました。会社法になってからは、これが任意的記載事項となり、定款に定めないときは「官報」により行う(会社法第939条)ものとされました。ほかに日刊紙やウェブサイトで公告する方法が選べますが、どの方法を選ぼうとも定款に定めれば登記が必要です(会社法第911条第3項)。

 ところで、株式会社の場合は、会社法第440条で「計算書類の公告」が義務づけられております。決算書を公表しなければならないということです。そしてこれを怠ったときは罰則があり、100万円以下の過料に処せられます(会社法976条第2号)。これは案外知られていないことのようですが、以前にあった有限会社や新たにできた合同会社の場合は、この決算公告義務はありません。
 従来の有限会社は、「特例有限会社」と呼ばれるようになりましたが、法律的には株式会社に含まれます。しかし、第440条は適用除外とされているのです。

 個人営業がよいか、法人営業がよいかについては、税務面からもよく吟味することが必要です。勤務者の立場から事業主の立場に変わると、このほかに労働法規や資金調達など、より多くの知識が必要になるものです。
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2006年10月16日

本日は晴天なり

 今日は“開業したい”という相談を受けました。そのために車で2時間かかる町から、プレゼン用のパソコン持参でやって来られました。気象予報士の資格を生かして、地域の詳細な気象情報サービスを事業化したいというのです。
 「そういえば最近、天気予報が以前ほど当たらないように思うが、どうしてだろう?」などと、話は弾みました。しかし、問題は、このビジネスでどの程度収益が上げられるだろうか?という点です。色々なアイデアを一緒に考え、とりあえず「やるべきこと」をいくつかまとめ、実行してもらうこととしました。

 なぜかこの時、「本日は晴天なりってマイク試験のときに言うけど、あれって法律で決まっているんだよね」という声が聞こえてきました。家に戻り、ネットで調べたところ、本当でした。私は今まで知りませんでした。
 電波法第61条に基づき定められた「無線局運用規則第39条(試験電波の発射)」で規定されているのです。
 具体的な手順については、「通信用語の基礎知識(http://www.wdic.org/)」の記載を引用させていただくと・・・
  1)ただいま試験中(EX) 3回
  2)こちらは(DE) 1回
  3)自局の呼出符号 3回
  4)1分間聴取
  5)本日は晴天なり(VVV)の連続
  6)自局の呼出符号 1回
 このうち、(5)と(6)は合わせて10秒を超えないようにする
・・・とのことでした。

 なぜ、たとえ天気が悪くとも「本日は晴天なり」なのか? 元々はIt's fine today だったそうで、この英語にはマイクのテストなどに必要な発音が全て含まれているからなのだそうです。その英語をそのまま日本語に訳したため、こうなったようです。


 
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2006年10月15日

味認識装置

 もう一つ、昨日の北海道食品産業総合展でのお話です。ある販売促進支援会社のブースで、「味認識装置」という物を展示していました。九州大学の都甲潔教授の研究をもとに、インテリジェントセンサーテクノロジー社(厚木市)が共同開発した味覚センサーがコア技術になっているとのこと。
 「海苔と醤油とみかんを混ぜると“いくら”の味になる」と、某テレビ番組でやっていたのをご覧になった方もいると思いますが、まさにあの装置でした。

 食品メーカーでは,開発する食品の味を実際に舌で吟味(官能試験)していますが、担当者の個人差や体調・気分が官能データの客観性・再現性に影響し、あくまでも主観的・感覚的な結果にならざるを得ません。
 この装置は、人間の10倍の識別能力を持っており、苦味、渋味、甘味、酸味、塩味、旨味を科学的・客観的に数値化することができるそうです。光センサーや臭いのセンサーは早くからありましたが、この味覚センサーは我が国で開発された世界初の技術で、日・米・欧で特許を取得(平成8年〜13年)しております。
 今回出展していた企業では、この「味認識装置(道内では今のところこれ1台とのこと)」を使い、食品メーカーなどから味の分析の受託を行っていくとのことでした。これにより、よりおいしい食品の開発が進むことが期待されます。
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2006年10月14日

うれしい再会

 昨日から、北海道食品産業総合展(北海道・フードフェア2006)が行われていました。2日目の今日だけ、私は経営相談窓口を務めましたが、その合間に少し展示状況をみて回りました。
 何社か、直接知っている会社も参加していました。そのうちの一社は、それこそ15年くらい以前に、マネジメントゲーム研修を受講された会社でした。後志管内のある港町で水産加工をしている会社です。勉強熱心な社長で、夫人と一緒に研修に来られたのを記憶しております。
 当時、主力としていた地場の魚介類の水揚げが減りつつあり、事業の次の柱を何にしようかと悩んでおられたものです。

 今日、本当に久しぶりにお会いしてみてびっくり。しっかりと「次の柱」を確立され、堂々と展示即売をされていたのです。地元の歴史や文化を踏まえたオリジナルブランドを確立されていました。商品の価格は、通常の2倍以上のプライシングでした。
 社長は、「量は追わない」ときっぱり。「良さを認めてくれた人にだけ買っていただいている」とおっしゃっていました。ブランド化をはかるに際して「ほんとうに良い人のつながりに恵まれてね〜」と社長夫人。名刺からパンフレット、商品の見せ方まで行き届いた出来映えでした。
 「最初は、地元の人たちにも馬鹿にされたけど…今は認めてくれている」「皆も、もっと徹底してやるといいんだけどね…。自分も最初、ある人から、これだけの材料と自然と歴史・文化の場所で、良い物が作れないはずがない!と言われたことが理解できなかったもナー」とのこと。「昔、勉強したことは無駄でなかったヨ!」。うれしい再会でした。
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2006年10月13日

なんでも相談電話

 私が務めている相談窓口には、「なんでも相談ホットライン」というのがあります。今朝、早々に一本の電話が入りました。
 「あの〜そちらでは、札幌ドームのチケットを扱っていますか?」というものでした。ご存知のように、昨夜、北海道日本ハムファイターズのパリーグ優勝が決まりました。「さぁ、今度は日本シリーズだ!!」とばかりに、チケット入手に駈けずり回っての電話だったのだろうと思います。
 確かに、「なんでも相談・・・」とは銘打っておりますが、、、基本的には経営相談を受け付けている窓口なわけでして、ちょっとお応えできかねたご相談だったわけです。
 ちなみにご相談のお電話を下さった方は、妙齢のご婦人?だったようです。お顔のほうも全くわからないのは当然のことですが。。。
posted by のほほん at 19:55| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月12日

地域密着は間違い

 今日は、胆振管内のある町の商工会で小売店主の相談を受けました。その方は食料品店を営む2代目です。人口数千人の町ですが、御多分に洩れず人口減少が進んでおります。
 そんな中で、ある近くの店の経営も引き受けることになりそうだというのです。その損得について、判断材料を得たいために相談したいという事でした。
 色々状況を伺い、その場で気づいた点を述べ、多少調査が必要なものについては後日回答することとしました。

 ところでその話し合いの中で、私はこんなことも述べました。「これまで、各地で商業振興策に取り組まれ、店主を集めた勉強会では盛んに“地域密着”が大事と言われました。しかし、今は、そのことに拘るとかえってまずいのではないか?」「人口減少に加え、近隣の町に大型店ができればどうしても顧客はそちらに流れてしまう。地元密着に努めるほど、人口減とともに自分の首がしまる」
 要するに私は「ネット時代なのだから、域外の人に買ってもらう努力をもっと積極的にやるべきだ」と言いたかった訳です。するとそこの商工会の指導員が、「私もそのとおりだと思う」と同意してくれました。その言葉に続けて、「しかし、ネット販売も既にたくさん存在し、始めたとしてもそう簡単に売上が上がるわけではない」と言うのです。
 これには私も頷かざるを得ませんでしたが、この方面でのアドバイスをもっとできるようになる必要があると痛感しました。(実は少しずつノウハウ蓄積には努めているのですが、具体的なアドバイスができるようになるにはもう少しかかりそうです)


posted by のほほん at 23:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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